
容積重量とは、荷物の大きさ(縦・横・高さ)を重量に換算した値です。英語ではVolumetric WeightやDimensional Weightと呼ばれます。軽くてもかさばる荷物に、大きさに見合った運賃を課すための仕組みで、クーリエ便の送料計算に使われます。
容積重量の計算方法
日本郵便のゆうグローバルエクスプレス(UGX)の運賃料金表では、次の式が示されています。荷物の容積5,000cm³を1kgとして換算する計算です。
容積重量(kg) = 縦(cm) × 横(cm) × 高さ(cm) ÷ 5,000
DHLの2026年版のサービスガイド・料金表にも同じ式があり、端数は0.5kg単位で切り上げること、IATA(国際航空運送協会)の基準に沿っていることが書かれています。DHLは、縦・横・高さのそれぞれ最も長い部分を測るとしています。
日本郵便の料金表に載っている例では、縦45cm×横55cm×高さ65cm、実重量15kgの荷物の容積重量は45×55×65÷5,000=32.175kgで、料金は32.5kgとして計算されます。
細長い商材で仕入れの前に送料を出す順番は、長尺物で送料が先に決まる理由で示しました。
容積重量と実重量のどちらが使われるか
UGXの運賃料金表には、容積重量と実重量(Actual Weight)のいずれか重いほうを適用すると書かれています。実重量には、梱包材と添付書類の重さも含まれます。DHLも同じ考え方で、課金に使う重さ(請求重量)は30kgまでは0.5kg単位、それより重い分は1kg単位で切り上げます。
同じ商品を、箱の大きさだけ変えて比べます(0.5kg単位で切り上げる場合)。
| 箱の寸法 | 実重量 | 容積重量 | 課金される重さ |
|---|---|---|---|
| 30×20×15cm | 1.0kg | 9,000÷5,000=1.8kg | 2.0kg |
| 25×18×12cm | 1.0kg | 5,400÷5,000=1.08kg | 1.5kg |
実重量は同じ1.0kgでも、箱を一回り小さくするだけで課金される重さが0.5kg下がります。緩衝材を厚くするほど安全にはなりますが、そのぶん送料が上がるというトレードオフがあります。
梱包の厚みと送料のトレードオフをどう決めるかは、国際発送で壊さないための組み立て方で扱っています。
容積重量が使われない発送方法
日本郵便のEMSの大きさ・重量制限の案内には、容積重量の換算は書かれていません。料金は重量で引き、代わりに国ごとの大きさの上限があります。たとえば米国宛ては、最大の長さ1.5m以内、長さと横周の合計2.75m以内、重量30kgまでです(2026年9月時点)。
小形包装物や国際エアパケットも料金表は重量で引きますが、大きさの上限はあります。軽くてかさばる商品は、郵便なら大きさの上限、クーリエなら容積重量のどちらかで効いてくると考えます。
梱包してから確かめること
- 測るのは梱包が終わったあとです。梱包前の商品の寸法で見積もると必ずずれます
- 運送状に書いた容積・重量と配送業者の計測値が違った場合は、業者が計測した数値で運賃が計算されます(UGXの運賃料金表に明記)。DHLも全サービスセンターで重量とサイズを計測しています
- 大きすぎる・重すぎる梱包には、運賃とは別に規定外貨物手数料がかかります。DHLでは、最長辺が100cmを超えるか2番目に長い辺が80cmを超えると1梱包3,300円です(サーチャージを参照)
- 複数の商品をまとめて発送するときは、箱を1つにすると容積重量が上がり、分けたほうが安くなることがあります。両方の組み合わせで計算して比べます
箱を何種類持つかという設計は、eBayの梱包資材を買う側から決めるで扱っています。
参考情報
執筆・監修: Trade Force 運営チーム