
電脳せどりとは、ECサイトやフリマアプリ、ネットショップなどインターネット上から商品を仕入れるせどりの手法のことです。実店舗を回る店舗せどりと対になる言葉で、パソコンやスマートフォンがあれば場所と時間を選ばずに仕入れができます。「電脳」は仕入れ先がネット上にあることを指し、販路は国内・海外を問いません。
電脳せどりと店舗せどりの違い
| 観点 | 電脳せどり | 店舗せどり |
|---|---|---|
| 仕入れ先 | ECサイト・フリマアプリ・ネットオークションなど | リサイクルショップ・量販店などの実店舗 |
| 商品の確認 | 写真と説明文で判断する | 手に取って確認できる |
| 時間の使い方 | 移動がなく、すき間時間に探せる | 移動と店内を回る時間がかかる |
| 競合 | 同じページを多くの人が見られる | その店に来た人だけが競合になる |
| 仕入れ値に乗る費用 | 仕入れ時の送料 | 交通費 |
どちらが有利かは、使える時間と住んでいる地域、扱う商材で変わります。両方を組み合わせるセラーもいます。
ネット上の主な仕入れ先
- ECモール・ネットショップ: 新品を中心に、セールやクーポンで相場より安く買えるときに仕入れます。ポイント還元を利益に含める進め方はポイントせどりと呼ばれます
- フリマアプリ・ネットオークション: 中古品や一点物が中心です。出品者ごとに状態の書き方がばらつくため、写真の確認が欠かせません
- 大手ECサイトの一時的な値崩れ: 販売価格が相場を一時的に下回った商品を買う手法は、Amazon刈り取りと呼ばれます
通販サイトで買って自分の在庫にしてから出品するのが電脳せどりです。出品した時点では手元になく、売れてから通販サイトで買ってバイヤーへ直送させる形は、eBayでは認められていない無在庫販売(Dropshipping)に当たります。
仕入れ先の選び方と組み合わせ方は、仕入先で整理しています。業態ごとの得意・不得意は、eBay仕入れ先の選び方でも扱っています。
電脳せどりの利益の計算例
ネット仕入れでは、店舗せどりにはない「仕入れ時の送料」が仕入れ値に乗ります。これを忘れると、利益が出ると思って買った商品が赤字になります。
たとえば販売価格10,000円の商品を、商品代金6,000円・送料800円で仕入れ、販売側の手数料と発送費で2,000円かかる場合は次のとおりです。
利益 = 10,000円 − (6,000円 + 800円) − 2,000円 = 1,200円
送料を入れずに計算すると2,000円の利益に見えますが、実際は1,200円です。販路ごとの経費の洗い出し方は利益計算で扱っています。
電脳せどりの強みと弱み
強みは次の3つです。
- 場所を選ばない: 自宅で全国の仕入れ先にアクセスできます
- リサーチと仕入れが一体化する: 相場を調べたその場で購入まで完結でき、移動時間がかかりません
- 繰り返しやすい: 同じ仕入れ先・同じ商品で繰り返し仕入れる「リピート仕入れ」を仕組み化しやすいスタイルです
弱みは次の3つです。
- 競合が集まりやすい: 誰でも同じ商品ページにたどり着けるため、利益商品は見つかりやすく、値崩れも起きやすくなります
- 現物を確認できない: 商品の状態は写真と説明文でしか判断できず、届いてみたら想定と違うことがあります
- セールやクーポンの条件が変わりやすい: 仕入れ値の前提が崩れることがあるため、購入時点の条件で利益計算をやり直す習慣が必要です
リピート仕入れを続けるための記録
- 仕入れ先ごとの購入履歴と仕入れ値を記録し、リピートできる商品をリスト化する
- 一度利益が出た仕入れ先のページは、在庫や価格の変化を定期的に確認する(仕入先在庫監視の考え方)
- 中古品を仕入れて売る場合は、古物商許可が必要かどうかを先に確認する
電脳せどりは仕入れの記録がそのまま資産になるスタイルです。どのページから、いくらで、何個仕入れたかをデータとして残すほど、リピート仕入れの精度が上がっていきます。
執筆・監修: Trade Force 運営チーム