
店舗せどりとは、リサイクルショップ・家電量販店・ホームセンターなどの実店舗に自分で足を運び、商品をリサーチして仕入れるせどりの手法のことです。ネット上から仕入れる電脳せどりと対になる言葉で、初心者が最初に取り組みやすいスタイルとしてよく挙げられます。
電脳せどりとの違い
| 観点 | 店舗せどり | 電脳せどり |
|---|---|---|
| 仕入れる場所 | リサイクルショップ・量販店などの実店舗 | ECサイト・フリマアプリなど |
| 商品の確認 | 現物を手に取って確かめられる | 写真と説明文で判断する |
| 競合 | その店に来た人に限られる | 全国の仕入れ手と同じ商品を奪い合う |
| かかるコスト | 移動の時間と交通費 | 送料と、画面で探す時間 |
| 仕入れ量 | その日の店頭在庫しだいで読みにくい | 探す範囲を広げやすい |
どちらが優れているというより、住んでいる地域・使える時間・扱う商材で向き不向きが分かれます。両方を組み合わせる方法もあります。
店舗で仕入れるメリット
- 現物を確認できる: 商品の状態・付属品・パッケージの傷みを自分の目で確かめてから仕入れられます。中古品では、写真では分からない傷や欠品を避けられます
- 競合が限定される: その店舗に来た人しか仕入れられないため、ネット上の全国の競合と直接ぶつかりにくくなります
- 値下げ品と出会える: ワゴンセール・在庫処分・値札の貼り替えなど、店舗ならではの割引に出会えることがあります
店舗で仕入れるデメリット
- 時間と移動のコストがかかる: 店舗を回る時間そのものが仕入れのコストになります。仕入れゼロで帰る日もあります
- 仕入れ量が読めない: その日の店頭在庫に左右されるため、安定した仕入れ量を計画しにくいスタイルです
- 店舗のルールに従う必要がある: 店頭での長時間の検索や撮影を断っている店舗もあります。店舗の案内に従って行動します
店頭で仕入れを決める計算
店頭では、その場で相場を調べ、仕入れてよい上限と値札を比べて判断します。
仕入れ上限 = 想定販売価格 − 経費(販売手数料・送料・梱包資材など) − 残したい利益
たとえば想定販売価格が8,000円、経費が2,500円、残したい利益が2,000円なら、仕入れ上限は3,500円です。値札が3,500円以下なら候補になり、上回るなら見送ります。想定販売価格は、出品中の価格ではなく実際に売れた価格で置きます。相場の調べ方はリサーチ、経費の洗い出し方は利益計算を参照してください。
移動の時間と交通費は1点ごとの計算には入りにくいため、1日の仕入れ全体で回収できているかを別に確かめます。
仕入れの1日の流れ
- 回る店を決める: 過去の記録から、利益の出た店舗と売り場を優先して回るルートを組みます
- 店頭で調べる: 気になった商品の相場と売れ行きを調べ、上の計算で仕入れ上限を出します
- 仕入れる: 上限以下の商品だけを買います。迷ったものは見送る基準を先に決めておきます
- 記録する: 仕入れた店舗・日付・売り場・仕入れ値を商品ごとに残します
- 売れた結果と突き合わせる: どの店の、どの売り場で利益が出たかを振り返り、次のルートに反映します
店舗せどりは足で稼ぐスタイルですが、記録を残すほど「どの店の、どの売り場で利益が出るか」が見えてきます。感覚に頼らずデータを積み上げることが、仕入れの精度を上げる近道です。
仕入れ先の業態ごとの得意・不得意と組み合わせ方は、eBay仕入れ先の選び方で扱っています。
店舗せどりのよくある質問
店舗せどりに古物商許可は必要ですか?
リサイクルショップなどで中古品を仕入れて販売する場合は、古物商許可が必要です。新品・未使用の商品でも、一度消費者の手に渡った物は古物にあたることがあります。扱う商品が決まったら、始める前に取得を検討してください。
店舗で仕入れた商品をeBayで売ることはできますか?
できます。国内の店舗で仕入れた商品を海外のバイヤーに販売するのは、輸出せどりの典型的な形です。国内では相場どおりの商品でも、海外では高く評価されることがあります。その分、国際送料と為替の影響を計算に入れて仕入れ上限を決めます。
執筆・監修: Trade Force 運営チーム