
リサーチとは、「何が、いくらで、どのくらい売れているか」を調べて、仕入れ・出品の判断につなげる市場調査のことです。eBay輸出では、感覚で仕入れるのではなくデータで需要を確かめることが、売れ残りと赤字を防ぐ基本動作になります。
商品リサーチ(Product Research)で調べること
| 調べること | 見る数字 | 判断に使うこと |
|---|---|---|
| 売れた実績 | 成約した価格と件数 | いくらなら売れるか |
| 競合の状況 | 同じ商品の出品数と価格帯 | 自分が出して埋もれないか |
| 売れやすさ | Sell-through Rate | 仕入れてから売れるまでの見込み |
| 送料の相場 | 平均送料と送料無料の出品の割合 | 送料込みの価格で戦えるか |
| 利益の成立 | 成約価格から経費と仕入れ値を引いた額 | 仕入れてよいか |
出品中の価格(セラーの希望)と、成約した価格(買い手が実際に払った額)は別物です。相場は必ず成約した価格で見ます。出品中の出品(Active Listings)は競合の数を見るため、販売済みの出品(Sold Listings)は相場を見るため、と役割を分けて使います。
eBayで使える調査の機能
2026年9月時点で、リサーチに使えるeBayの機能は次のとおりです。
- 検索結果の販売済みフィルタ: eBayの検索で販売済み(Sold Items)に絞ると、直近で成約した出品と価格を確認できます
- Product Research: Seller Hubの調査(Research)タブにある公式ツールで、Terapeakとも呼ばれます。Seller Hubを使えるすべてのセラーが無料で使え、3年分のeBayの販売データを見られます。平均販売価格・価格帯・平均送料と送料無料の出品数・セルスルー率・出品しているセラーの数・出品形式などが表示されます
- Sourcing Insights: 需要に対して出品が少ないカテゴリーや、よく売れているItem Specificsの組み合わせを示すツールです。ベーシックストア以上のストアプランを契約しているビジネスセラーが使えます
Product Researchで見える数字と見えない数字の区別は、テラピークの使い方で扱っています。
仕入れを決めるまでの手順
- 販売済みの価格を集める: 商品名や型番で検索し、販売済みに絞って成約価格と件数を見ます
- 期間と条件をそろえる: Product Researchで期間・状態(新品・中古)・出品形式を絞り、比べる相手を同じ条件にそろえます
- 競合の出品を数える: 同じ商品が今いくつ、いくらで出品されているかを見ます。成約件数に対して出品が多すぎる商品は、売れるまで時間がかかります
- 利益を計算する: 成約価格から手数料・送料・仕入れ値を引いて、利益が残るかを確かめます。経費の洗い出しは利益計算を参照してください
- 仕入れの上限を決める: 残したい利益から逆算して、いくらまでなら仕入れてよいかを決めます
「売れているものを、売れている価格で出す」が原則です。需要を確認してから仕入れる順番を守るだけで、多くの失敗を避けられます。
各ステップで何を見て、どの数値で判断するかまで踏み込んだ手順は、eBayリサーチのやり方で解説しています。
セラーリサーチとの違い
リサーチには、商品を起点にする方法と、売れているセラーを起点にする方法があります。
- 商品リサーチ: 扱いたい商品や型番から相場と売れ行きを調べます。仕入れ候補が手元にあるときに向いています
- セラーリサーチ: 自分と似た商材を扱うセラーの出品から、売れている商品を見つけます。仕入れ候補を増やしたいときに向いています
セラーリサーチで見つけた商品も、最後は商品リサーチで成約価格と利益を確かめてから仕入れます。
判断が続く作業をどの時間帯に置くかという観点は、作業の性質で時間帯を決める組み立て方で扱っています。
相場を読み違えやすい場面
- 一度きりで終わらせる: 相場と需要は動くため、販売中も定期的に見直します(Repricing)
- 過去のデータをそのまま未来に当てはめる: 販売データは過去の結果です。季節性・ブーム・為替の変化を加味します
- 条件の違う商品を混ぜる: 状態・付属品・版が違う商品の成約価格を平均すると、相場を見誤ります
- 記録を残さない: リサーチ→仕入れ→販売→結果の振り返りを記録に残すと、自分の得意な領域が見えてきます
リサーチから出品までを1本の流れとして見る方法は、自分のボトルネックの見つけ方で扱っています。
参考情報
執筆・監修: Trade Force 運営チーム