
セラーリサーチとは、自分と似た商材・販路を持つ競合セラーの出品一覧や販売履歴を調べ、実際に売れている商品を見つけて自分の仕入れ・出品につなげるリサーチ手法のことです。商品起点で探すリサーチに対して、「すでに成果を出しているセラー」を起点にするのが特徴で、せどり・eBay輸出のどちらでも広く使われています。
セラーリサーチの考え方
売れているセラーの出品一覧は、そのセラーが時間をかけて仕入れと販売を試した結果の集まりです。そこから実際に売れた商品を拾えば、需要が確かめられた候補を効率よく集められます。
ただし、見えるのは「そのセラーが何を出しているか」までです。仕入れ値・利益・売れ残りの在庫は外からは見えません。セラーリサーチは候補を増やすための方法で、仕入れてよいかどうかの判断は、商品ごとの成約価格と利益で別に確かめます。
商品リサーチとの違い
| 観点 | 商品リサーチ | セラーリサーチ |
|---|---|---|
| 起点 | 商品名・型番 | 売れているセラー |
| 向いている場面 | 仕入れ候補が手元にあるとき | 仕入れ候補を増やしたいとき |
| 分かること | その商品の相場と売れ行き | 似た商材で売れている商品の傾向 |
| 弱いところ | 知らない商品は探せない | 仕入れ値と利益が見えない |
2つは対立するものではなく、セラーリサーチで候補を見つけ、商品リサーチで確かめる順に組み合わせて使います。
参考にするセラーの選び方
- 扱う商材が近い: 自分が仕入れられるジャンルと重なっているセラーを選びます。仕入れられない商品ばかりのセラーは参考になりません
- 発送元の条件が近い: 日本から発送しているセラーは、送料や配送日数の条件が自分と近く、価格をそのまま比べやすくなります
- 販売実績が続いている: 評価の件数が多く、直近も取引が続いているセラーは、一時的なブームではない売れ筋を持っている可能性が高くなります
1人に絞らず、数名を並べて見ると、共通して売れている商品と、そのセラーだけの強みを分けて読めます。
セラーリサーチの手順
- 自分の扱いたいジャンルで、上の条件に合うセラーを数名見つけます
- そのセラーの出品中の商品(Active Listings)から、扱っている商品の傾向と価格帯をつかみます
- 気になった商品を、販売済みの検索やTerapeak(Product Research)で調べ、市場全体で実際に売れているか、Sell-through Rateはどうかを確かめます
- 仕入先と仕入れ値を調べ、手数料・送料込みで利益が残るかを計算します
- 見つけた商品を起点に、関連商品へ横展開して自分の候補リストに育てます
最後の横展開まで進めると、見つけた商品にそのまま相乗りするだけの状態から抜け出せます。
セラーリサーチで真似してはいけないもの
- 商品画像と説明文: 他のセラーが撮った画像や書いた説明文をコピーすると、権利の侵害やトラブルの原因になります。参考にするのは「何が売れているか」という事実だけにとどめます
- 価格の付け方だけの追従: 同じ商品に同じ発想で相乗りすると、出品者が集まって価格競争になりやすくなります。仕入れ値や発送の条件で差を付けられる商品を選びます
見つけた商品を自分の販売データと突き合わせ、勝ちパターンとして蓄積していくことで、セラーリサーチは他人の答えの写しではなく自分の判断材料になります。
外から見えるものと見えないものを分けて競合の構造を読む手順は、eBay競合分析で読み取れることにまとめています。
執筆・監修: Trade Force 運営チーム