
Case Rate(ケース発生率)とは、取引のうち、バイヤーからの申し立て(ケース)に発展した割合のことです。2026年9月時点のeBayの公式指標に「Case Rate」という名前のものはなく、ケースの多さを測る考え方として使われる言葉です。eBay自身は、ケースを別々の公式指標に分けて数えています。
ケース発生率(Case Rate)の計算
考え方としては、次の式で表せます。
- ケース発生率 = ケースになった取引の数 ÷ 取引の数
たとえば1か月に200件売れ、そのうち3件でケースが開かれた場合、ケース発生率は1.5%です。どの申し立てを「ケース」に含めるかで数字が変わるため、自分で追うときは、次に説明するeBayの数え方に合わせておくと、ダッシュボードの数字と比べやすくなります。
eBayでケースと呼ばれるもの
ケースは、eBay Money Back Guarantee(返金保証)に基づくバイヤーの申し立てを指します。eBayの日本語ヘルプでは「サポート案件」と訳されています。
返金保証の対象は、届かない・故障や破損がある・出品と一致しない場合です。気が変わったことによる返品や、購入前の質問は、この意味でのケースではありません。申し立てはResolution Center(問題解決センター)で扱われ、セラーが解決できなければ、バイヤーかセラーの依頼でeBayが介入します。
ケースを数える公式の3つの指標
2026年9月時点で、ケースに関係する公式の指標は次の3つです。解決済みのケースを数えるかどうかが違います。
| 指標 | 数えるもの | 解決済みのケース | 影響する先 |
|---|---|---|---|
| Cases closed without seller resolution | eBayが介入し、セラーに責任があると判断したケース | 数えない | Seller Level(2件または0.3%を超えるとBelow Standard) |
| サービスメトリックの「商品が届かない」割合 | 商品が届かないと報告された取引 | 数える | 似た出品をしているセラーとの比較 |
| サービスメトリックの「説明と異なる商品」返品の割合 | 出品と一致しないとして返品がリクエストされた取引 | 数える | 同上。「非常に高い」カテゴリは翌月の落札手数料に5%を追加 |
Seller Levelの基準だけを見ていると、「期限内に解決すれば記録に残らない」と考えがちです。しかしサービスメトリックは、問題が迅速に解決されていても、開始されたケースをすべて数えると公式ポリシーに明記しています。解決の速さだけでなく、発生の少なさそのものが評価されます。
セラーが解決しなかったケースは、同じ取引の取引不良(Defect)にもなります。
ケースが開かれたときにかかるもの
ケースは、セラーが期限内に解決すればSeller Levelの記録には残りません。それでも、発生の時点で次のものがかかります。
- 対応の手間と、返金・返送料などの費用
- 期限内に対応できなかった場合の、Cases closed without seller resolutionとDefectのリスク
- サービスメトリックの割合の上昇
- バイヤー体験の悪化による、ネガティブ評価のリスク
ケース発生率(Case Rate)を下げる方法
- INADを減らす: 商品説明・写真・コンディションの表記を実物に合わせる。傷や欠品は写真と文章の両方で示す
- INRを減らす: 追跡付きで発送し、設定した発送準備期間を守る。配達予定日が現実的になるよう配送サービスを選ぶ
- 申し立てられる前に連絡する: 発送の遅れや欠品に気づいたら、自分からバイヤーに知らせる
ケースの割合は、Seller Hubのパフォーマンス(Performance)にあるサービスメトリックの画面で、カテゴリや配送先ごとに確認できます。取引が少ないうちは、データが足りず表示されないことがあります。