
国際eパケットとは、日本郵便が2023年9月まで提供していた、小型物品向けの国際発送サービスです。正確には、書留にした航空便の小形包装物(2kgまで)に適用される特別料金のことで、書留なので追跡ができ、安価に海外へ送れたため、eBay輸出の定番の発送方法として使われていました。
国際eパケットの終了と後継サービス
国際eパケットの終了後、小型物品向けのサービスは名前と中身が何度か変わっています。日本郵便の発表をまとめると次のとおりです。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2023年9月30日 | 国際eパケット(書留にした航空便の小形包装物の特別料金)を廃止。書留にした航空便の小形包装物そのものは、通常の料金で続いた |
| 2025年3月3日 | 新型コロナの影響で止まっていた「国際eパケットライト」を、運送方法をSAL便から航空便に変えて再開 |
| 2025年11月20日 | 国際eパケットライトの取扱国・地域の拡大を発表 |
| 2025年12月31日 | 小形包装物の書留扱いを終了 |
| 2026年6月1日 | 国際eパケットライトの名称を「国際エアパケット」に変更し、国際郵便を送れるすべての国・地域に拡大 |
名前の似た「国際eパケット」と「国際eパケットライト」は別のサービスです。国際eパケットは書留の特別料金、国際eパケットライトは郵便受けに配達する追跡付きのサービスでした。2026年9月時点で後継にあたるのは、国際eパケットライトの名前を変えた国際エアパケットです。
国際エアパケットの条件
2026年9月時点の日本郵便の案内は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 重さ | 2kgまで |
| 大きさ | 長さ+幅+厚さ90cm以内(長さは60cmまで)。最小は長さ14.8cm・幅10.5cm |
| 追跡 | あり(国際特定記録)。宛先国の状況によっては追跡できない場合がある |
| 配達 | 受取人の郵便受けなどに配達。日数は5〜21日程度(2026年5月の発表) |
| ラベル | 国際郵便マイページサービスで専用ラベルを印刷する。手書きのラベルでは差し出せない |
| 料金の例(米国宛て) | 500gまで2,040円、1kgまで3,090円、2kgまで5,190円(国際特定記録料370円を含む) |
名前の「エア」は、追跡付きサービスの国際特定記録(Acceptance Identification Recorded)の頭文字と、航空扱いのAIRを表しています。現金や宝石などの貴重品は送れません。また、調査請求を行わない国・地域があります。
書留とは別のサービスで、日本郵便の国際エアパケットのページには、EMSのように損害要償額を申し出て賠償の上限を上げる仕組みは案内されていません。高額な商品はEMSやクーリエ便を検討します。
eBay輸出における国際eパケット(ePacket)の位置づけ
「ePacket」「eパケット」という言葉は、古い解説記事やバイヤーとのやり取りに今も出てきます。日本から今送るときは、国際eパケットという名前のサービスはなく、小型・軽量の商品には国際エアパケットを選ぶことになります。
最初の1品をどのサービスで送るかまで含めた進め方は、eBay初心者の最初の1ヶ月の進め方で解説しています。
小型の荷物を送る方法の選び方
- 追跡の有無を最優先で確認する: 追跡のない発送では、INR(商品未着の申し立て)のときに配達を示せません。国際エアパケット・EMS・クーリエ便はいずれも追跡が付き、発送後は追跡番号をeBayに登録します
- 日数を出品の設定に反映する: 国際エアパケットは5〜21日程度かかります。サービスを変えたら、Handling Timeや配送方法の設定も見直します
- 米国宛ては関税の事前支払いが要る: イーベイ・ジャパンは、送料を除いた商品価格が2,500米ドル未満の米国宛ての取引で、すべての配送業者についてDDP(関税元払い)を必須にしています。日本郵便の米国宛ての差出条件でも、100米ドル以下の販売品は関税を事前に支払ってから指定の郵便局で差し出します。仕組みはDDPの記事で扱っています
- 出品の配送区分を合わせる: イーベイ・ジャパンの米国宛ての配送設定の案内では、EMS以外の日本郵便のサービスは「Economy Shipping from outside US」の区分に当てはめる例になっています(配送サービスレベル)
追跡を付けるために払っている金額については、追跡に払う370円の判断で内訳を示しました。
国際eパケットのよくある質問
国際eパケットはいつ終わりましたか?
国際eパケットの特別料金は、2023年9月30日で廃止されました。後継にあたる国際エアパケットは、2026年6月1日に国際eパケットライトから名前を変えたサービスです。
国際エアパケットと国際eパケットライトは違うサービスですか?
同じサービスです。日本郵便は2026年6月1日に名称を変え、同時に取扱国・地域を全世界へ広げました。サービスの内容は変わっていないと発表しています。
参考情報
- [公式情報]日本郵便: 郵便物の特殊取扱料の改定、荷物の付加サービスの料金改定および廃止ならびに国際郵便料金の改定(2023年4月25日)
- [公式情報]日本郵便: プレスリリース (国際eパケットライトの取り扱い再開)
- [公式情報]日本郵便: 国際eパケットライトの取扱国・地域の拡大(2025年11月20日)
- [公式情報]日本郵便: 国際eパケットライトの「国際エアパケット」への名称変更および取扱国・地域の拡大(2026年5月13日)
- [公式情報]日本郵便: 国際エアパケット
- [公式情報]日本郵便: 国際郵便のサービス一覧・比較
- [eBay公式]イーベイ・ジャパン: 米国向け取引におけるDDP発送必須化について
執筆・監修: Trade Force 運営チーム