
Global Shipping Program(GSP)とは、eBayが国際配送を代行するプログラムです。セラーは売れた商品を自国内のeBayの拠点(ハブ)へ送るだけでよく、そこから先の国際輸送・通関はeBay側が行います。英国での名称はGlobal Shipping Programmeです。2026年9月時点では、米国では後継のeBay International Shipping(eIS)に置き換わっており、英国では2026年8月からeISへの切り替えが段階的に進んでいます。
GSPの国ごとの現状
| 国 | 2026年9月時点の状況 |
|---|---|
| 米国 | GSPの公式ヘルプのURL(id=4646)は、eISの説明に置き換わっている |
| 英国 | 2026年8月から、対象のセラーを段階的にeISへ登録している。登録されたセラーはGSPを使えなくなる |
英国のSeller Centreによると、切り替えの前に成立したGSPの取引や、登録の時点で輸送中の荷物は、最後までGSPで扱われます。セラー側の手続きは不要で、対象の出品は自動でeISに切り替わります。「GSP」という言葉は、米国については過去の解説記事か、eISの前身としての文脈で出てくるものです。
グローバルシッピングプログラム(Global Shipping Program)の仕組み
英国の公式ヘルプ(2026年9月時点)で説明されているGSPの流れです。
- 出品時に、国際配送の欄で英国の配送センター(UK Shipping Centre)へ送る設定を選ぶ
- 売れると、eBayが配送センターの住所と、荷物ごとの参照番号を知らせる
- セラーは提供されたラベルを使うか、参照番号を書いて配送センターへ送る
- 配送センターに届いた後の国際輸送・通関・国際区間の追跡は、eBayが行う
英国のGSPには、重さ30kg以内・体積125,000立方センチメートル以内・最長辺120cm以内という荷物の条件と、商品価格2,000ポンド以内(送料を除く)という上限があります。日本やオーストラリアなど一部の国のバイヤーには、上限が10,000ポンドまで上がります。
配送センターで無事に受け付けられた後の紛失・破損は、セラーの責任になりません。配送センターから先に送られた後に、商品未着や輸送中の破損を理由にしたeBay Money Back Guaranteeのケースが開かれても、セラーは返金の責任を負いません。
GSPとeISの違い(英国)
英国のSeller Centreは、eISをGSPの改良版と位置づけています。届けられる国の数はSeller Centreの比較表、それ以外は英国の公式ヘルプとSeller Centreの記載に基づく主な違いです。
| 観点 | GSP | eIS |
|---|---|---|
| 届けられる国 | 105か国 | 195以上の国 |
| International Fee | 条件によってかかる | かからない |
| 商品価格の上限 | 原則2,000ポンド(国によって最大10,000ポンド) | 900ポンド(関税や配送料などを除く) |
| 国際返品 | EUのバイヤーにはセラーの英国の返品ポリシーが適用される | eBayが扱い、返品されてもセラーは売上を受け取ったまま |
どちらも、関税などの輸入費用はバイヤーが払います。英国のGSPとeISで送った商品は、英国のVATの上では輸出として扱われます。
GSPと日本のセラーの関係
GSPもeISも、商品がその国の中にあり、国内の拠点へ送れるセラー向けの仕組みです。英国のGSPは、英国に所在してeBay.co.ukに出品していることが条件です。日本からeBay輸出をするセラーは対象外で、EMSやクーリエ便などで自分で国際発送します。
日本は、英国のGSPの配送先に含まれています。リサーチ中に英国セラーの出品でGSPの配送表示を見かけたときは、そのセラーが国内の拠点まで送るだけで国際配送をeBayに任せていると読み取れます。