
最終確認: 在庫・仕入れ
損切りとは
Loss Cutting / 読み: そんぎり
損切りとは、値崩れなどによって利益が見込めなくなった在庫を、赤字(損失)を許容して相場価格で売却し、資金を回収することです。株式投資から転用された言葉で、せどり・eBay輸出では「抱え続けるより、損を確定してでも資金を次の仕入れに回した方が得」という判断を指します。
損切りが必要になる理由
売れない在庫を持ち続けることには、目に見えないコストがかかります。仕入れ資金が固定されて次の仕入れができなくなり、回転率が下がります。保管スペースも圧迫され、時間の経過とともに商品の状態や需要がさらに悪化することもあります。「いつか相場が戻るかもしれない」と塩漬けにした在庫は、多くの場合不良在庫になります。損切りは、この悪循環を断ち切るための能動的な判断です。
損切りの判断基準
- 販売期間で区切る: 「仕入れから◯ヶ月売れなければ値下げする」のように、仕入れ時点で撤退ラインを決めておきます
- 相場の構造を見る: 一時的な競合の投げ売りなのか、需要自体が落ちた値崩れなのかを見分けます。後者なら早いほど損失は小さくなります
- 回収資金の使い道で考える: 「この在庫を現金化したら、その資金でより回転の良い商品を仕入れられるか」という機会費用の視点で比較します
損切りの実務ポイント
- 商品ごとに仕入れ値・仕入れ日・想定販売価格を記録し、撤退ラインを機械的に判定できる状態にしておく
- 損切りは価格改定で段階的に行うのが基本です。一度に投げ売りせず、売れる価格を探りながら下げます
- 損切りした商品と理由を記録し、同じ仕入れ判断を繰り返さないための材料にする
損切りの上手さは、仕入れの上手さと同じくらい損益を左右します。在庫ごとのデータが手元に揃っているほど、感情に流されない撤退判断ができるようになります。
執筆・監修: Trade Force 運営チーム