
手数料の返金(Fee Credit)とは、eBayへ支払った手数料が、注文のキャンセルや返金、再出品した商品の販売などをきっかけに戻る仕組みのことです。戻るのは、落札手数料など販売にかかった手数料と、基本出品料など出品にかかった手数料の2系統で、どちらも戻る場面と戻る範囲が決まっています。
手数料の返金(Fee Credit)で戻る手数料
2026年9月時点の公式ヘルプでは、注文をキャンセル・返金したときに戻る手数料は、その理由によって次のように分かれています。
| 状況 | 戻る手数料 | 戻らない手数料 |
|---|---|---|
| バイヤーの依頼や配送先の問題など、セラーの管理外の理由でキャンセル | 落札手数料の変動部分、注文ごとの固定額、広告付き出品の一般手数料、Below Standardの追加手数料、海外決済手数料 | — |
| 在庫切れ・破損など、セラーの管理下の理由でキャンセル | 落札手数料の変動部分 | 注文ごとの固定額 |
| 「気が変わった」「サイズが合わない」などの理由の返品で、注文の全商品を返金 | 上の1行目と同じ(固定額の返金は反映まで最大10日) | — |
| 破損・欠陥・説明と違う商品などの返品、「届かない」への返金、自発的な一部返金、支払い異議の承諾 | 落札手数料の変動部分 | 注文ごとの固定額 |
表の「海外決済手数料」は、日本語ヘルプでのInternational Feeの表記です。セラーの管理下の理由によるキャンセルについて、eBayの輸出セラー向けサイト(export.ebay.com)の英語の案内では、落札手数料の変動部分に加えてInternational Feeも戻る手数料として挙げられています。
同じ「キャンセル」でも、理由によって戻る範囲が違います。在庫切れで注文をキャンセルすると、注文ごとの固定額($0.30または$0.40)は戻りません。Ad Rateで支払った広告費も、返金の対象として挙げられているのはセラーの管理外の理由によるキャンセルなどの場合です。
一部返金は返金額の割合で戻る
一部返金では、戻る手数料は返金額の割合に比例します。公式ヘルプの説明では、売上総額の20%を返金した場合、対象の手数料の20%が戻ります。
例として、売上総額$120(落札手数料の変動部分$16.32、固定額$0.40)の注文で、$24(20%)を返金した場合です。
- 戻る額: $16.32 × 20% = 約$3.26
- 注文ごとの固定額$0.40: 一部返金では戻らない
手数料が返金されない場面
公式ヘルプでは、次の場合は手数料を返金しないとしています。
- eBay以外の方法でバイヤーに返金したとき(PayPalで送金するなど)
- 返品や「商品が届かない」のリクエストでeBayにサポートを依頼し、その案件がバイヤーへの全額または一部の返金で解決したとき
- 使用済み・破損した状態で返品されたため、返金額から一部を差し引いたとき(対象のセラーのみ)
eBayの返金フローを通さずに返金すると、戻るはずの手数料も戻りません。返金はeBayの注文画面から行ってください。
基本出品料(Insertion Fee)が戻る場面
Insertion Fee(基本出品料)は、出品した時点で発生し、商品が売れなかった場合は返金されません。戻るのは次の3つの場面に限られます。
再出品した商品が売れたとき
手動で再出品すると、eBayは元の出品と再出品の両方に基本出品料を請求します。ただし、再出品した商品が売れた場合は、再出品にかかった基本出品料が戻ります。手数料の返金の公式ヘルプでは、次の条件をすべて満たすと自動で返金されると案内されています。
- 再出品のあとに商品が売れた
- 元の出品と再出品が同じ形式(オークション形式または固定価格)
- 元の出品をコピーして新しく作ったのではなく、eBayの再出品ツールを使った
- 元の出品の終了から90日以内に再出品した
- その商品の初めての手動再出品である
- 開始価格が元の出品より高くない
- 再出品に最低落札価格を追加していない
再出品のヘルプでは「返金を申請できます」と表現されています。売れたのに戻っていない場合は、条件を満たしているかを確かめたうえで、財務諸表の明細を確認してください。
出し直す前に確認しておくことは、出品を出し直すと、料金と実績がどうなるかで整理しています。
ストア契約中のオークション形式の出品が売れたとき
Basic・Premium・Anchor・Enterpriseのストアを契約しているセラーは、オークション形式の出品が売れた場合に基本出品料が戻ります。出品を作成した時点でストア契約が有効であることが条件で、固定価格出品は対象外です。戻るのは基本出品料だけで、出品アップグレードの料金は戻りません。
在庫切れのGTC出品が請求期間中ずっと数量ゼロだったとき
Out-of-Stock設定を有効にしていて、当月の請求期間全体にわたってGood 'Til Cancelled出品の数量がゼロだった場合、その期間の終わりに、基本出品料と、その期間に適用される高度な出品へのアップグレード料金の返金の対象になる場合があります。
数量ゼロの出品はGTCとして毎月更新され続けるため、この扱いが無いと動いていない出品に料金だけがかかります。なお、数量ゼロが180日間続くと、eBay側で出品が終了されます。
返金された手数料の受け取りと確認場所
- 手数料の返金は、通常「利用可能な資金」に追加され、出品費用の支払いに使われることがあります
- 手数料の全額をクレジットカードやデビットカードで支払っていた場合は、その支払い方法に戻ります
- 返金の内容は財務諸表(取引履歴)で確認できます
eBayがポリシー違反で出品を削除した場合は、状況に応じてケースバイケースで返金が判断されます。アカウントの不正利用が理由で出品が削除された場合は、支払い済みの出品手数料や落札手数料が自動で返金されます。
手数料の返金のよくある質問
売れなかった出品の基本出品料は戻りますか?
戻りません。公式の手数料ページでは、商品が売れなかった場合の返金はできないとされています。2つのカテゴリに出品して2回分かかった基本出品料も同様です。売れ残りを出し直すなら、再出品ツールを使い、上の条件を満たす形にすると、売れたときに再出品分が戻ります。
返金したのに落札手数料が一部しか戻らないのはなぜですか?
返金の理由によって戻る範囲が違うためです。在庫切れによるキャンセルや、破損・説明と違う商品などの返品では、落札手数料の変動部分は戻りますが、注文ごとの固定額は戻りません。一部返金の場合は、返金額の割合に応じた分だけが戻ります。
参考情報
- [eBay公式]eBay Help: 手数料の返金
- [eBay公式]eBay Exports: Fee credits
- [eBay公式]eBay ヘルプ: 商品の再出品
- [eBay公式]eBay ヘルプ: マルチ数量出品とバリエーション情報を含む出品
- [eBay公式]eBay Help: Selling fees
執筆・監修: Trade Force 運営チーム