
Selling Manager Proとは、在庫管理・バイヤーへの自動評価・オークションの自動再出品・詳しい販売レポートなどを提供していた、eBayの旧有料ツールです。単体のサブスクリプションか、上位のストア契約の特典として使われていました。eBayは2022年に段階的な廃止を発表し、主な機能をSeller Hubへ無料で移しています。
Selling Manager Proの段階的な廃止
eBayは2022年2月のセラー向けのお知らせ(対象は全サイト)で、次の内容を発表しました。
- Selling Manager Proは段階的に廃止する
- それまで有料だった機能の多くを、Seller Hubで無料にする
- 2022年3月の時点で、単体のサブスクリプションかPremium以上のストア契約でSelling Manager Proを使っていたセラーは、在庫管理の機能を引き続き無料で使える
- 2022年3月より後に契約したストアには、この機能は含まれない
2026年9月時点の公式ヘルプでは、出品ツールの一覧(id=4073)に「Selling ManagerとSelling Manager Pro」の項目が残っていますが、その解説ページ(id=4098)を開くとSeller Hubのヘルプへ転送されます。
旧機能の移り先
2022年の発表と現在のヘルプから確認できる、主な機能の移り先は次のとおりです。
| Selling Manager Proの機能 | 現在の場所 | 使える人 |
|---|---|---|
| バイヤーへの自動評価 | 出品の設定(Selling preferences)の自動フィードバック | すべてのセラー |
| オークションの自動再出品 | Seller Hubの出品中の一覧で、出品ごとにオン・オフ | 2022年の発表ではすべてのセラー。現在の公式ヘルプでは、オプションが表示されるのは新規出品者・不定期出品者の出品のみ |
| 販売レポート(Sales Report Plusを含む) | Seller Hubのパフォーマンスタブの売上レポート | すべてのセラー |
| 注文の一覧のダウンロード | Seller Hubの注文タブの「レポートのダウンロード」 | Seller Hubを使えるセラー |
| ファイルによる一括処理 | Seller Hubのレポート(Reports)タブ | Seller Hubを使えるセラー |
| 在庫管理の機能 | 移行されていない | 2022年3月時点の利用者のみ |
自動評価では、よく使う良い評価のコメントを最大10件保存し、「バイヤーが支払ったとき」か「支払い後にバイヤーが良い評価を付けたとき」のどちらで自動的に評価を残すかを選べます。自動再出品では、「売れるまで再出品する」「売れても売れなくても再出品を続ける」を選べます。自動再出品の条件と回数の上限はAuto Relistで扱っています。
売上レポートには、eBayのカテゴリ別・出品形式(固定価格かオークション)別の売上、ストアのカテゴリ別の売上、バイヤー数とリピートしたバイヤー数が加わりました。タイトルや商品番号での検索もできます。
注文レポートの列名の変更
Seller Hubの注文レポートは、Selling Managerの販売履歴のダウンロードとは列の並びと名前が変わっています。公式ヘルプに載っている主な変更は次のとおりです。
| 以前の列名 | Seller Hubの列名 |
|---|---|
| Order ID | Order Number |
| User Id | Buyer Username |
| Buyer Fullname | Buyer Name(中身はバイヤーの名前。受取人の名前はShip To Nameに分かれた) |
| Buyer Phone number | Ship To Phone |
| Sale Price | Sold For |
| Private Notes | My Item Note |
| Sales Tax | Seller Collected Tax |
以前のファイルを取り込んでいた表計算シートやツールは、列名で参照している箇所を直さないと、値が空になったり別の列を読んだりします。特に「Buyer Name」は名前が同じでも中身が受取人からバイヤーに変わっているため、発送ラベルの宛名にはShip To Nameを使います。
古い解説記事を読み替える
Selling Manager Proを前提にした古い解説記事は、次のように読み替えます。
- 「Selling Managerで出品を管理する」→ Seller Hubの出品(Listings)タブ
- 「File ExchangeやSelling ManagerでCSVを扱う」→ Seller Hubのレポート(Reports)タブ。旧ツールとの関係はFile Exchangeにまとめています
- 「Selling Manager Proで販売実績を見る」→ Seller Hubのパフォーマンス(Performance)タブ
これから始めるセラーがSelling Manager Proを意識する必要はありません。在庫管理の機能は移行されていないため、在庫の数を仕入れ先や他の販路とそろえる作業は、Seller Hubの出品の編集か、外部のツールで行います。
Selling Manager Proのよくある質問
Selling Manager Proは今から契約できますか?
2022年の発表では、2022年3月より後に契約したストアにはSelling Manager Proの在庫管理の機能が含まれないとされています。2026年9月時点で、新たに契約できるという公式の案内は見当たりません。
Selling Managerの自動評価は、どこで設定しますか?
Seller Hubではなく、アカウントの出品の設定(Selling preferences)で設定します。2022年の発表で、すべてのセラーが使える機能になりました。