
Item Locationとは、出品した商品が実際に置かれ、発送される場所(所在地)の情報です。出品時に設定し、バイヤーは商品の所在地を見て送料や届くまでの日数を見積もります。eBayの日本語ヘルプでは「発送元」と訳され、ポリシーの名前も「発送元に関するポリシー」(Item location policy)です。
発送元に関するポリシー(Item location policy)の要件
2026年9月時点の公式ポリシーでは、セラーに次の3点を求めています。
- 商品の発送元について、明確で正確な情報を出品に含める。日本語ヘルプでは郵便番号・都市・国、輸出セラー向けサイト(export.ebay.com)では都市と国が例に挙げられています
- 発送元の情報を、タイトル・商品説明・商品の詳細(Item Specifics)を含む出品のすべての部分で一致させる
- 販売後にアップロードする追跡番号を、出品に記載した発送元と一致させる
eBayはこのポリシーの目的を、バイヤーが送料と配達時間を考えたうえで購入を判断できるようにすることと、過剰な送料や遅延についての苦情からセラーを守ることだと説明しています。違反すると、出品の削除や非表示、売買の制限、アカウント停止などの措置につながることがあり、措置の対象になった出品の手数料は返金されません。
追跡番号の発送地も照合される
3つ目の要件は見落とされがちです。出品では日本を発送元にしているのに、別の国の倉庫から発送して、その国の追跡番号を登録すると、発送元と追跡番号が一致しません。発送する場所を変えるなら、出品の発送元も先に変えます。
商品所在地(Item Location)がバイヤーの判断に使われる場面
- 送料と到着日の見積もり: 所在地から、送料・到着までの日数・関税がかかるかの見当が付けられます
- 検索の絞り込み: eBayの検索には発送元のフィルターがあり、公式ヘルプでは米国にある商品だけを探す方法として「米国のみ」を選ぶ手順が案内されています
- 到着が遅いときの苦情: 日本にある商品を米国から発送されるように見せると、到着の遅さが苦情やINR(商品が届かない)につながります
商品所在地(Item Location)の正しい設定のしかた
| 在庫の置き場所 | 発送元に設定する場所 |
|---|---|
| 自宅や事務所で保管し、自分で発送する | 実際に保管している場所(日本の住所) |
| 発送代行の倉庫に預けて発送する | その倉庫の所在地 |
| 卸売業者から直送する(Dropshipping) | 卸売業者が実際に発送する場所 |
どの場合も、「早く届きそうに見せる」ために実際と違う所在地を設定しないでください。発送元と混同しやすい原産国(Country of Origin)は、完成品が製造・生産された国で、発送元とは別の項目です。発送元と原産国の表示を含む国境を越える取引のルールは、国際取引ポリシー(Cross-border Trading Policy)で整理しています。
返品先の住所は所在地と別でよい
export.ebay.comの説明では、返品先の住所は所在地と一致している必要はありません。ただし、返品送料を無料にしていない場合は特に、バイヤーが返品にかかる送料を把握できるよう、返品先を出品に明記するよう案内されています。発送は倉庫から、返品は自宅へ、という分け方ができます。
所在地・Handling Time・配送方法の組み合わせ
「いつ届くか」の期待は、所在地・Handling Time・配送方法の3つで作られます。所在地だけ正しくても、発送までの日数や配送方法が実際と合っていなければ、到着予定日はずれます。3つを同じ前提でそろえてください。
- 保管場所を移した(自宅から倉庫へなど)ときは、出品中の各出品の所在地も見直します
- 発送代行を使い始めたときは、発送元・Handling Time・追跡番号の出どころが倉庫側に変わるため、まとめて確認します。少量で試すところからの移行の手順は発送代行で扱っています
自宅以外を所在地にしたいときの選択肢と費用は、住所がどこまで見えるかにまとめました。
参考情報
執筆・監修: Trade Force 運営チーム